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滋賀県近江八幡市の建築観光案内

和でん

概要

元瓦屋の居宅をリノベーションし、2015年に「お食事処和でん」としてオープンしました。八幡堀沿いにある古民家で、日本の三大和牛のひとつである近江牛を堪能しながら、ゆったりとお寛ぎいただけます。
古民家は年代や地域・気候風土で造り方が異なり、当時の生活の香りを練り込んだ記録そのものです。和でんでご覧いただける見どころの一部を紹介します。

構造材

屋根や2階の床を支える構造材である梁(はり)や桁(けた)は一部そのまま使われています。差し鴨居(さしがもい)も、当時のものは縦幅が広く、家自体の免震にも役割を果たしたと言われています。

間取り

襖(ふすま)を取り払うことで、複数の部屋がひとつづきになる続き間。農村にあった古民家の典型的な特徴のひとつとも言える田の字型の間取りが、平面図で見るとよくわかります。昔は冠婚葬祭などをすべて自宅で行なっていたため、客人をもてなす際には大きな一室として利用されていたようです。

通り土間

玄関を入ってすぐにある通り土間。土間の三和土(たたき)はそのままで、通路は家の各所で使われていた石を再配置しています。通り土間も古民家でよく見られる間取りの一つです。現在は通り土間を挟んで反対側は、八幡堀に通り抜けられ、八幡堀めぐり屋形船の乗船口となっています。

縁側と軒

急な来客でも、腰をかけてコミュニケーションを取れる場所であった縁側。軒は夏の日差しを遮り、冬の日差しを取り込む役割を果たしています。

沓脱ぎ石(くつぬぎいし)

庭から縁側や家に上がる箇所の地面に置かれた沓脱ぎ石も、そのまま使われています。靴を脱いだり、踏み台にしたりするものですが、日本人の思想でもある「外」と「内」の境目に使われ、外の厄災を内に入れない思想が表れているように見受けられます。

ウォークスルー動画

見学方法

お食事処和でんとして、お食事される方に一般公開されています。営業日などの詳しい情報は、お店のウェブサイトをご覧ください。

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